【日用品の化学物質は安全?】  
 
家庭で日常的にで使ってる台所用洗剤、洗濯洗剤など日用品を集めて容器裏側の表示を見てみると、ひとつの製品に10種類〜40種類の化学物質が名記載されています。
 
現在世界中にある化学物質は、約5000万物質(2009年時点)といわれています。この数字はCAS.Noという番号で管理されています。
問題視されているアスベストひとつをとってみても、大分以前よりその安全性を疑っていたようですが、国も企業も特に対策をとらず、たくさんの被害者をだしてしまったという事実があります。また、料理などで使う手袋からも環境ホルモン(ビスフェノールA)が放散されていることが分かり、有機JASの登録認定機関では有機JA認定の際に食品を扱う際に100円ショップなどで売られている手袋を使ってる場合認定できないことがあります。食品用手袋を買う時に注意して選んでください。しっかりしたところの製品には「環境ホルモンを使用してません」と記載されています。
 
 
【原因不明の病気の増加】
今に始まったことではありませんが、アトピー性皮膚炎、花粉症、子宮内膜症など原因不明の病気がたくさん発症しています。

アトピー性皮膚炎は新生児から大人まで、花粉症やアレルギー性鼻炎は日本の全人口の約20%の人がかかっているのです。
 
子宮内膜症は、30年ほど前は婦人科医の間でも特に問題視されていなかったのに、今では月経が始まる10代から閉経の世代まで幅広い年齢層に患者が広がり、年々増加傾向にあります。

自己免疫疾患と言われるものもそうです。関節リウマチや全身性エリトマトーデスなどの膠原病、、バセドウ病、重症筋無力症、幼児に多い1型糖尿病・・いずれも治療法が確立していない難病です。自己免疫疾患については『免疫の反逆』という興味深い本が出版されました。著者自身、自己免疫疾患の患者で長年大学の研究機関と協同でその発症原因を追究してきたドキュメンタリー本です。その中で自己免疫疾患の原因は農薬や重金属などの有害化学物質にあると結論付けています。興味深いのは著者自らの経験でオーガニック食品に切り替えてから症状が和らいだ、と語っている点です。

 

蓄積され続ける有害化学物質

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 私たちは毎日、シャンプーや台所洗剤などの日用品を使っています。

 当然その中に含まれる有害化学物質は排泄される前に、継続的に体内に蓄積され続けられることになります。体内蓄積量が一定量に達すると、アレルギーや花粉症などの症状を引き起こす場合が多くなります。
 
ただ、この皮膚から有害化学物質を吸収する有害化学物質の怖さは、その長い沈黙の期間にあり、有害性に気づかないまま、それらの日用品を使い続けてしまうことになるのです。

 シャンプーやリンス、歯磨き粉、洗濯石鹸など何種類もの日用品から複数の有害化学物質が取り込まれ、体内で複合的に汚染されるケースもあり、結果、原因物質の特定が困難となってきます。

 

シャンプー、リンスについて

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 市販のシャンプーには、合成界面活性剤だけでなく、台所用洗剤よりも多くの有害化学物質が含まれており、ラウリル硫酸ナトリウムやラウリルエーテル硫酸塩な ど、合成界面活性剤が使われ、さらに化学物質の皮膚からの浸入を助けるプロプレングリコールや品質保持のためエデト酸塩、安息香酸などが殆どの製品に含ま れています。
 
頭皮は角質層が薄く、経皮吸収されやすい場所です。
その頭皮に界面活性剤やプロピレングリコールが接触すれば、皮膚バリアが壊され、ほかの有害化学物質まで簡単に浸透していくことになります。

それを日々繰り返すことで、有害化学物質を体内に蓄積し続けることになるのです。またリンスに使われている陽イオン系界面活性剤は、シャンプーに使われている合成界面活性剤よりも協力で有害な作用を示します。
 
これらシャンプー、リンスに含まれる環境ホルモン、エストロゲン作用の可能性がある化学物質を危険な状態で使用しています。

エストロゲン作用をもつ環境ホルモンが動物のメス化を引き起こすことは世界各国で実証されており、女性の月経周期や妊娠・出産にも影響を与えているのではないかと考えられています。

食品では、つい最近になってアメリカ産の牛肉から成長ホルモンが検出されました。これも環境ホルモンです。