世界の農薬の約40%が綿花栽培に使用されているといわれています。
膨大な農薬を使うコットン製品ですが、その原材料であるコットンは、殆ど輸入されたものです。綿花は農林物資ですので農林水産省管轄ですが、Tシャツやタオル製品は、経済産業省管轄です。経済産業省では、衣類にオーガニック基準を設けていないため、しっかりした裏づけがなくても「オーガニックコットン」という表示をしてるケースもあります。
日本国内でオーガニックコットンの基準を定めているのは、NPO法人オーガニックコットン協会や日本オーガニックコットン流通機構という民間団体があります。
オーガニックコットンは、紡績、織布、ニット、染色加工、縫製などの製造工程を経て、最終製品となります。タオルやベビー服、Tシャツ、生理用ナプキンなども商品化されています。 通常の綿花の生産行程、加工行程で多くの合成化学物質を使いますがオーガニックコットンでは栽培時には限りなくオーガニック基準に即した栽培を行い、加工時で出来るだけ化学物質を使わないことを前提としています。
上記2団体のオーガニックコットンの基準が異なることから独立行政法人中小企業基盤整備機構が「オーガニック・コットン表示ガイドライン」を定めようという動きがあります。
オーガニック・テキスタイル世界基準GOTS(Global Organic Textile Standard)
GOTSは、オーガニック繊維製品が、消費者の信頼を得るために必要な国際的な認証システムとして、
世界の繊維製品生産流通の業界で認められつつあります。
つまり国内で流通しているオーガニックコットンの認証マークは3種類あることになります。
・日本オーガニックコットン協会
・日本オーガニックコットン流通機構
・GOTS
*注:日本オーガニックコットン協会ではこれまで独自認証を行ってきましたが、平成25年時点では「認証」という言葉ではなく「会員タグ」の発行という形で証明するようになりました。オーガニックコットン業界は変動が早いので詳しくはそれぞれのサイトを参考にしてください。