■文末にパンフレットがございますのでご覧ください。
『フッ素洗口の科学的真実 Q&A』です。

◆2012/11/27
フッ素入り歯磨きやその添加物について日本フッ素研究会・評議員 宮千代加藤内科医院・院長・加藤純二氏が論文を発表しました。こちらをご覧ください。


オーガニックコスメに関心がある方は、フッ素入りハミガキ粉にも関心を持ってください。特に小さなお子様をお持ちのお母様にはぜひとも関心を持っていただきたいと思います。本講座ではオーガニックの背景にある有害化学物質(中でも農薬をはじめとするPOPs=残留性有機汚染物質)問題についても学びますが、フッ素が実はとても有害なものだと言うことはあまり知られていません。TVの宣伝でも「フッ素入り」を強調したハミガキが大々的に宣伝されています。POPsについてはhttp://www.j-organic.org/pops.htmlでも簡単に説明していますのでご覧ください。有機フッ素は実はこのPOPsに含まれ、製造・使用・輸出入が原則禁止されている物質です。(環境省HP http://www.env.go.jp/chemi/pops/treaty.html)

フッ素の基準値は以下の通りです。
・水道水の規制基準値…0.8ppm未満
・練り歯磨きの基準値…1000ppm未満 ⇒平成29年3月から1500ppm未満に引き上げ
・洗口液フッ化ナトリウム…毎日実施の場合226ppmF(=0.05%NaF)週1回実施の場合 905ppmF(=0.2%NaF)
実際の濃度は
歯磨き粉の濃度…950ppm程度
歯医者などで使われるフッ素は高濃度
洗口液の濃度…100ppm〜500ppm
歯医者のフッ素塗布液…9000ppmF

大手化粧品会社でも「フッ素入りハミガキ粉」を大々的に宣伝していますが、メーカーに問い合わせると「ハミガキ粉に使用しているのは有機フッ素ではなく無機のフッ化ナトリウムだから問題ないです」と返ってきます。

本当でしょうか?
まずPOPsに指定されている有機フッ素について簡単に見てみましょう。

■有機フッ素=PFOS/PFOA
PFOS(パーフルオロオクタンスルホン酸およびその塩)、PFOA(パーフルオロオクタン酸およびその塩)の略称です。親水性と疎水性両方の性質を併せ持つ優れた特性から、 コーティング材、洗剤や消化剤、難燃剤、調理器具や半導体等広く利用されています。
しかし、その優れた特性(安定性・親水性)が逆に動物等への溶解性が高く、難分解性であることから、最近の研究により発ガン作用、コレステロール代謝の攪乱などの影響が報告されています。

使用用途
消化剤、難燃剤
撥水剤や撥油剤
衣服の柔軟剤
半導体製造時のフォトレジスト
化粧品

上記参照: 有機フッ素(PFOS/PFOA) - 環境総合コンサルタント|株式会社日本総合科学
http://www.ntsc.co.jp/business/bisanapfos.html

■無機のフッ化ナトリウム(NaF)
NaFはPOPsに指定されていませんが、この有害性についてはMSDS(SDS=化学物質安全性データシート) を参照するのがいいでしょう。
一般社団法人日本試薬協会 http://www.j-shiyaku.or.jp/Sdsで目的の物質を検索できます。
以下に安全性シートに記載されている情報を載せます。

製品等の名称  ふっ化ナトリウム
推奨用途  試薬
   参 考 その他の用途(当該製品規格に限定されない一般的用途。規格により用途は相違。)
防腐剤、殺菌剤、殺鼠剤(失効農薬)、防汚剤、金属表面処理剤、アルカリ中和剤、虫歯予防薬剤、接着剤、合成中間体、医薬・医薬中間体、メッキなど
危険有害性情報 飲み込むと有毒
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
重篤な眼の損傷
遺伝性疾患のおそれの疑い
生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い
臓器(神経系、肝臓、心臓、腎臓)の障害
長期または反復暴露による臓器(呼吸器、腎臓、神経系)の障害
長期または反復暴露による臓器(心臓、歯、骨)の障害のおそれ
水生生物に有害
長期的影響により水生生物に有害
注意書き この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
保護手袋・保護眼鏡・保護面・保護衣を着用すること。
取扱い後はよく洗うこと。
粉塵又はミストを吸入しないこと。
保護眼鏡・保護面を着用すること。
使用前に取扱説明書を入手すること。
全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
必要に応じて個人用保護具を使用すること。
粉塵・煙・ガス・ミスト・蒸気・スプレーを吸入しないこと。
環境への放出を避けること。

その他として
重要な徴候及び想定される非常事態の概要:皮膚障害、前眼部障害、気道・肺障害または骨硬化
が記載されています。もっと知りたい方のために2点ほどMSDSの情報を載せますので参考にしてください。
@昭和化学のデータ  Aキシダ化学のデータ
 こういった有害物質が小さなお子様向けにフッ素洗口を推奨する自治体が増えていることを危惧し、警鐘を鳴らしている内科の先生がいらっしゃいます。仙台の宮千代加藤内科院長の加藤先生です。喫緊の問題として保護者の方向けにパンフレットを配布されています。
是非、関心を持ってお読みください。ダウンロードできますので、保護者会などで話題にしていただければ幸いです。
『フッ素洗口の科学的真実 Q&A』

                 H300131 文責:日本オーガニック推進協議会理事長 山崎泉