●「オーガニックコーディネーター公式テキスト」大幅改訂
この度は財団法人職業技能振興会認定刊「オーガニックコーディネーター公式テキスト」をご購入いただきありがとうございます。
「オーガニックコーディネーター公式テキスト」の初刊は2007年でしたが、この間、食品の安心・安全を脅かす様々な事件が頻発しました。そういったこともあり、食品に関わる法改正が度々行われました。また、政権交代もあり、より一層、消費者の暮らしの安心・安全を守るため様々な制度も新たに設けられました。そのため、「公式テキスト」の記述に一部古くなったものもあり、日本オーガニック推進協議会で改訂版の作成を進めてきました。
これまでは、書籍形式の印刷物で発行してまいりましたが、出版元である財団法人職業技能振興会との協議により、印刷物の形態を一新し、この改訂版を機に電子出版に切り替えることになりました。従来の「公式テキスト」はA4判:本文183ページでしたが今回の改訂版は改正箇所および加筆部分約100ページ、A4判:本文440ページ・巻末資料96ページになることから電子出版に切り替えることになった次第です。
電子出版にすることで今後法改正等があった場合でも迅速に対応できるメリットも ありますが、それ以上に印刷物に使用する紙、インクなど環境破壊につながる問題を解消する狙いもあります。紙は森林伐採につながっており、日本オーガニック推進協議会としては早く電子出版に切り替えたい考えがありましたが、この度、財団法人職業技能振興会と同じ認識で合意が得られましたので茲にご挨拶させていただく次第です。

内閣府認可 一般財団法人職業技能振興会発行
改訂版 「オーガニックコーディネーター公式テキスト」
A4判:本文291ページ・巻末資料96ページ
編・著:日本オーガニック推進協議会理事長 山崎泉
監 修:日本オーガニック推進協議会最高顧問 秋濱友也
制作:日本オーガニック推進協議会 定価3,800円
■発行形態:CD-Rで配布 テキストはPDFファイル形式。
■プログラム:第1章〜第6章の各章ごとに閲覧ができる。必要部分に応じて抽出印刷ができる。(これまでは印刷物が 重たくA4判と大きいため通勤途中等での勉強がやりにくいとの声が多かったが、その解消にもなる。)
■その他:これまで「公式テキスト」は独立した印刷物であったためテキストの内容に応じた資料等は別ファイルで整 理しなければならなかったが、オン・デマンドで抽出印刷ができるので本文内容と資料を関連付けてファイリングでき るため情報整理が簡便になる。
日本オーガニック推進協議会 理事長・ 山崎 泉 編・著
日本オーガニック推進協議会 最高顧問・農学博士 秋濱友也 監修
(P176:有機乳の取材は日本オーガニック推進協議会認定講師佐々木 未希)
第1章
安心・安全な暮らしのための基礎知識 1〜39ページ
なぜ、「オーガニック(有機)」の考え方が大切か
有害な化学合成物質とは―POPs,MSDS,PRTR
生物濃縮と食物連鎖―新たな脅威「環境ホルモン」
残留農薬ポジティブリスト制度について
エコチル調査
立ち遅れていた食の安全
オーガニック(有機)農業へのプロセス
農薬の開発と有機農業の足跡
第2章
JAS法について 40〜95ページ
この章で学ぶこと―学習のポイント
有機JASは任意の規格
原産地表示
加工食品の原料原産地の表示について
お米の表示
米のトレーサビリティ
期限表示(消費期限と賞味期限)
注意すべき原産地表示
牛、豚などの畜産物の原産地表示
「松阪牛」などの銘柄(ブランド)畜産物の表示
水産物など生鮮食品の原産地表示
遺伝子組換え食品の表示
アレルギー物質を含む食品の表示
放射線照射した農産物
栄養成分表示
特定保健用食品
その他の表示
【濃縮還元ジュース】
缶コーヒーの表示
ミネラルウォーターなどの表示
食品添加物
【食品添加物の使用目的】
加工助剤
キャリーオーバー
表示違反の罰則について
食品表示ウォッチャー
食品表示Gメン
消費者庁が担当する制度
第3章―1
オーガニック食品の作りかた(有機農産物) 98〜154ページ
この章で学ぶこと
誰が認定するのか
有機の種類
有機の野菜・米を生産する人
有機農産物の日本農林規格(有機JAS)
有機JASの特色と重要点
有機JAS生産の原則
ほ場の条件
農薬の空中散布(航空防除)エリアの場合
水田の場合
たい肥(肥料)の条件
有機栽培に使う種や苗について
農薬を使わないでどうやって昆虫などの被害から作物を守るか?
A.耕種的防除
B.物理的防除
C.生物的防除
ア.輪作
イ.間作・混植
ウ.田畑転換
収穫から消費者に届くまで全部管理されている有機JAS
有機JASの表示について
表示してはならない例
有機JASマークが付いてなくても表示してよい例
有機は無農薬か?
「有機無農薬」の表示
「産直販売やインターネット販売の場合」の表示
表示規制の対象とならない場合
有機JASとトレーサビリティー
有機JASは生産の全ての行程でドキュメント管理
流通過程でもしっかり管理(小分け業者も資格が必要)
有機食品の輸入
【参考】主な国の有機マーク
有機農産物生産のポイントまとめ
第3章―2
オーガニック食品の作りかた(有機加工食品、有機畜産物など) 156〜189ページ
有機加工食品を学ぶに当たって
有機加工食品を製造する人(有機加工食品生産行程管理者)
加工とは
有機加工食品のポイント
加工方法
化学的に合成された食品添加物及び薬剤の使用
水及び食塩・・5%以下
食塩
水
ボイラーの添加剤
加工助剤
食品添加物
使用目的を限定された食品添加物
その他
防虫防鼠管理
保管・輸送
衛生管理
有機加工食品の表示
有機畜産物(有機畜産物行程管理者)
有機畜産物のポイント
有機畜産物の表示は特殊
有機飼料
第4章
その他のオーガニック商品 192〜245ページ
1.有機清酒、オーガニックワイン
輸入品については
2.オーガニック・コットン
3.オーガニック・コスメティック
化粧品やアロマの安心・安全について
皮膚の構造と経皮吸収について
化粧品についての薬事法の定義
化粧品の成分と表示の見方
【参考:配合成分の使用目的】表
代表的な添加物
界面活性剤/エモリエント剤/保湿剤/防腐剤(保存料)/タール色素
安心・安全な化粧品とは何か
世界のオーガニック・コスメティック認証機関のグルーピング
●海外オーガニック・コスメティックの購入に際しての注意点
オーガニック・コスメティックの認証基準について
NPO法人 日本オーガニックコスメティック協会認証規格
化粧品基準
4.オーガニック・アロマ
5.有機空間
第5章
オーガニックの世界の枠組み 246〜266ページ
有機JASの本質は環境問題であり安心・安全な食の確保である
経済(貿易)における国際規格の時代
人間の相反する活動を協調するオーガニック農法
有機JASは国際的な動向を背景に成立
オーガニックと環境
環境問題の現状
現在の農薬使用量
OECD 農業環境指標 発表
農業と温暖化
森林伐採
地下水の枯渇や汚染
バーチャルウォーター量一覧
河川・湖沼の富栄養化
農薬や化学肥料の危険性
第6章
オーガニック・マーケットは拡大する 267〜291ページ
世界No.1のオーガニック市場
国内の農業は大きく環境保全型に転換
最後に
参考資料及び出典元
巻末資料 別添え 全96ページ
@添加物一般の使用基準2009
A既存食品添加物一覧
B食品表示110番の開設窓口一覧表
C有機加工食品のJAS規格.
D有機畜産物のJAS規格
E有機飼料のJAS規格
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